みなさま、こんにちは。WSUS サポート チームです。
WSUS 3.0 SP2 は既に延長サポート期間を迎えており、2017 年 7 月 11 日にサポートが終了します。
しかしながら、現在も WSUS 3.0 SP2 の環境をご運用され続けている方は多くいらっしゃると思います。
今回はそのような方達に向けて、弊社米国の開発部門が公開したブログ記事を翻訳いたしましたのでご紹介いたします。サポート期間の終了に伴って WSUS 3.0 SP2 の環境からの移行をご検討されている方は、是非ともご一読ください。
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このポストは、1 月 22 日に投稿された For those on WSUS 3.0 SP2 (or SBS 2011) の翻訳です。
<<https://blogs.technet.microsoft.com/wsus/2016/01/22/for-those-on-wsus-3-0-sp2-or-sbs-2011/>>
著者: Steve Henry
WSUS 3.0 SP2(またはSBS 2011)をご利用中のみなさま
以前の記事で紹介したように、Windows 10 サービス エクスペリエンスを円滑に提供できるよう、Windows Server 2012 以降の WSUSに対しては、新たな更新プログラムを提供しております。しかし、WSUS 3.0 SP2 は既に延長サポート期間を迎えており (2017 年 7 月にはサポート期間が完全に終了)、これらの更新を WSUS 3.0 SP2 に対してリリースする予定はございません。そのため、この機会に WSUS の移行についてもご検討いただけますと幸いです。
また、併せて Windows 10 の展開をご検討中のみなさまに、導入における考慮事項が記載されたガイダンスをいくつか紹介いたします。
WSUS 3.0 SP2 のスタンドアロン環境
本シナリオでは、Windows Server 2012 R2 サーバーまたは Windows Server 2016 サーバーに WSUS を新しく構築し、既存 SUSDB を移行することを推奨します。WSUS の移行方法については、TechNet ガイダンスをご参照ください。新しい WSUS を導入することで、Windows 10 の最新の機能やサービスをご利用いただけます。
Configuration Manager と WSUS 3.0 SP2 環境
機能アップグレードを配布する際に、タスクシーケンスや MDT またはその他メディアベースの展開ツールではなく WSUS を利用したい場合には、前述のスタンドアロン シナリオと同様に、Windows Server 2012 以降の WSUS に移行することを推奨します。
もし、機能アップグレードの展開にメディア ベース配布ツールを利用する場合には、運用を変える必要はありません。ただし、WSUS 3.0 SP2 の環境に向けて Windows 10 のサービシングに対応する更新プログラムを提供する予定はございませんことを、ご留意いただけますようお願いいたします。
WSUS 3.0 SP2 を使用している SBS 2008 と SBS 2011 環境
この場合の推奨は他の環境と少し異なります。サードパーティー ソフトウェアに対してアップデート管理が必要な場合、 WSUS を Windows Server 2012 やそれ以降のメンバーサーバーに移行することで、現在ご利用の環境で Windows 10 サービス エクスペリエンスをご利用いただけます。また、WSUS によるサードパーティーソフトウェアのアップデート配布が不要な場合、Windows Update for Business で Windows 10 の更新プログラムを管理するようグループポリシーを設定することもできます。Windows Update for Business は、最初に設定を行っていただければ、ほとんど運用管理をする必要がないため、日々の運用の手間を最小限にすることができます。また、Windows Update for Business では Windows 10 の最新ビルドや累積的な更新プログラムを、常に容易に最新の状態を維持することができます。
まとめ
私たちは、現在ご利用いただいているツールを用いて新しいサービス モデルをサポート出来るよう、主なシナリオに対応する追加機能を提供し、次期リリースの改善を続けてまいります。
WSUS 3.0 SP2 では新しいサービスモデルは提供されません。技術的には Windows 10 向けのセキュリティ更新プログラムの同期や配布といった最低限の機能は提供されますが、あくまでも最低限の機能となるため、今後 WSUS 3.0 SP2 上で、Windows 10 マシンが “Windows Vista” と表示されるような不具合が発生する可能性がございます。
これからも、新しいサービシング モデルをご利用していただくために、既存ガイダンスの更新や、ベスト プラクティスの提供を継続してまいります。