こんにちは。WSUS サポートチームです。
今回は「WSUS 管理コンソール上でオペレーティング システム名が正しく表示されない事象」についてご紹介します。
「WSUS の管理コンソール上のオペレーティング システム項目に、実際の OS 名と異なる名称が表示される」というお問い合わせをいただくことがあります。これは WSUS における不具合で、 WSUS が該当製品の OS 名を正しく取得できていないことが原因です。なお、この事象は WSUS の管理コンソールの表示上の問題であり、その他の機能への影響はありません。
また、本件は Windows Server 2012 R2 の WSUS では修正済みの事象です。
例として、WSUS 3.0 SP2 で Windows Storage Server 2012 クライアントを管理する場合は、管理コンソールのオペレーティング システム項目において Windows Storage Server 2003 と表示されます。
下表が現在事象の発生を確認しているクライアントです。
WSUS の管理対象のクライアント | WSUS 管理コンソールのオペレーティング システム項目の表示名 |
Windows Server 2012 R2 | Windows 6.3 |
Windows 8.1 | Windows 6.3 |
Windows Storage Server 2012 | Windows Storage Server 2003 |
- 対処方法
Windows Server 2012 R2 クライアントについては、WSUS サーバーに KB2734608 または KB2828185 を適用することで、正しく OS 名が表示されます。
Windows 8.1 および Windows Storage Server 2012 のクライアントについては、WSUS 3.0 SP2 においては残念ながら現時点での対処方法はありません。
なお、Windows Server 2012 以降の WSUS サーバーをご利用いただくことで、すべて正しく表示されます。
※ ただし、Windows Server 2012 R2 の WSUS において、Windows Storage Sever は Windows Server の Stock Keeping Unit (SKU) の一つとして扱われるため、Windows Storage Server 2012 R2 は Windows Server 2012 R2 と表示されます。
<補足情報>
各更新プログラムの詳細な内容については以下で確認できます。
[Windows Server Update Services 3.0 Service Pack 2 用更新プログラム (KB2734608) をご利用いただけます。]
http://support.microsoft.com/kb/2734608/ja
[Windows Server Update Services 3.0 SP2 用の更新プログラムが利用可能 (KB2828185)]