皆さま、こんにちは。WSUS サポート チームです。
Windows 10 の更新プログラムを同期しているWSUS サーバーにおいて負荷が高くなる、または Windows 10 クライアントにおいて WSUS への接続時に 0x8024401c が出力されるという事象が報告されています。本事象は Windows 10 の累積的な更新プログラムに含まれる情報が大きくなったことに起因しておりますが、既に WSUS サーバーの動作を改善した更新プログラムをリリースしておりますため、事象の詳細と合わせて紹介します。
詳細
Windows 10 向けの累積的な更新プログラムの情報量は、他の過去の OS 向けの更新プログラムの情報量よりも大きくなっております。このため、多数のクライアントより情報が参照された場合に、メモリ領域の確保とメモリへのコピーに使用される関数が呼び出される回数が多くなり、WSUS サーバーの負荷が高騰しやすくなります。
その結果、クライアントからの接続が 0x8024401c / Same as HTTP status 408 - the server timed out waiting for the request にて失敗する事象も発生するこがございます。
対処方法
下記の公開情報にて紹介している更新プログラムを適用することで、事象の改善が期待できます。本更新プログラムでは、事象を改善するために、要求される毎にメモリへのコピーに使用される関数の呼び出しを効率化させる修正が含まれており、パフォーマンスの改善が期待出来ます。
- 更新プログラムのメタデータを Windows Server Update Services の処理のパフォーマンスを向上させる更新プログラム
Windows Server 2012, 2012 R2, 2016 については、プレビュー版月例ロールアップに含まれる形でリリースされています。修正プログラムは、Microsoft Update Catalog よりダウンロード頂けます。また、今後リリースされる新しい月例ロールアップを適用していただいても問題ございません。
・ Windows Server 2012 向け
https://support.microsoft.com/ja-jp/help/4039873/
ダウンロード先 URL:
http://catalog.update.microsoft.com/v7/site/Search.aspx?q=KB4039873
・ Windows Server 2012 R2 向け
https://support.microsoft.com/ja-jp/help/4039871/
ダウンロード先 URL:
http://catalog.update.microsoft.com/v7/site/Search.aspx?q=KB4039871
・ Windows Server 2016 向け
https://support.microsoft.com/ja-jp/help/4039396/
ダウンロード先 URL:
http://catalog.update.microsoft.com/v7/site/Search.aspx?q=KB4039396
WSUS 3.0 SP2 については個別の更新プログラムとしてリリースされています。
// 64bit
// 32bit
※ 更新プログラム適用後は OS の再起動が必要な場合がございますので、ご注意ください。
<補足>
WSUSでは更新プログラムのデータを蓄積し続けるという特性上、新しい更新プログラムで置き換えられている旧更新プログラムを「拒否済み」として設定することで、パフォーマンス改善が見込めます。
上述の更新プログラムを適用しても、事象が充分に改善されない場合には、置き換えられた更新プログラム等、不要な更新プログラムを「拒否済み」に設定することをご検討ください。詳細は以下ブログにてご案内しております。
- 「WSUS 管理コンソールにつながらない!」を解消するための 6 つのワザ
- 不要な更新プログラムをできる限り「拒否済み」にする
https://blogs.technet.microsoft.com/jpwsus/2016/02/24/wsus-1-2/