みなさま、こんにちは。WSUS サポート チームです。
本記事では、Windows Vista から Windows Update サイトへアクセスした際に Windows Update がなかなか終わらないという問題についてご紹介します。
Windows Vista にて Windows Update を実行すると、下記の「更新プログラムを確認しています…」の画面のままで、数時間経過しても検出が完了しないことがあります。
この問題は、更新プログラムの検出処理にて検出対象の更新プログラムが過去に置き換えた更新プログラムを 1 つ 1 つ遡って評価する処理に起因して発生しています。
リリース年数が長い製品では評価対象となる情報量が多いため、この問題が発生しやすくなります。
この問題に対処する方法としましては、下記ブログにてご紹介しています。
– 「Windows Update がなかなか終わらないな…」と思ったら
<https://blogs.technet.microsoft.com/jpwsus/2016/04/26/never-end-wu/>
上記ブログでは、Windows 7 の環境に対して最新の Windows Update Agent を適用する対処方法をご案内していますが、Windows Vista ではこの問題を改善した Windows Update Agent はリリースされていません。
そのため、置き換え関係の評価処理にてこの問題が発生した場合には置き換え関係の多い更新プログラムを事前に適用することで、検出対象から外し、置き換え関係の評価処理にかかる時間を短縮します。
どの更新プログラムの置き換え関係が多く存在しているかについては、リリースされた後に Microsoft Update カタログより Windows Vista 向けにリリースされた更新プログラムそれぞれの置き換え情報を確認する必要があります。
更新プログラムの検出処理に時間がかかる状況の場合には、都度カタログ サイトの確認が必要となりますが、下記手順にて置き換え情報を確認してください。
Vista の更新プログラムの置き換え情報の確認方法
1. 下記 URL にアクセスし、Microsoft Update カタログを開きます。
– MicrosoftUpdate カタログ
<http://catalog.update.microsoft.com/v7/site/Home.aspx>
2. 右上の検索窓より “Vista” というキーワードで検索します。
3. [最終更新日時] でソートし、リリースされた更新プログラムを確認します。
4. 対象の更新プログラムをクリックし、更新プログラムの詳細を開きます。
5. [パッケージの詳細] タブを開きます。
6. “この更新プログラムは、次の更新プログラムを置き換えます” に記載されている更新プログラムが対象の更新プログラムにより置き換えられた更新プログラムです。
置き換えた更新プログラムの数が多い更新プログラムを手動で適用する方法
1. 下記 URL にアクセスし、Microsoft Update カタログを開きます。
– MicrosoftUpdate カタログ
<http://catalog.update.microsoft.com/v7/site/Home.aspx>
2. 右上の検索窓より置き換えられた更新プログラムの数が多い更新プログラムの KB 番号で検索します。
3. 対象の更新プログラムの “追加” ボタンをクリックします。
4. “バスケットの表示” をクリックします。
5. “ダウンロード” をクリックします。
6. 任意の保存先を指定し、”続行” をクリックします。
7. ダウンロードが開始されますので、完了することを確認します。
8. ダウンロードした更新プログラムを Windows Update を実行する前に適用します。